チェコ伝統の型押しジンジャー・クッキー

チェコ伝統のジンジャー・クッキーは、直接当社事業所にて、16世紀のオリジナル・レシピに基づいて作られています。クッキーの押し型は、これに最も適した果実の木を彫って作ったもので、この押し型に手作業で生地を入れて焼きます。焼き時間と温度により、クッキーの色彩が異なってきます。

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ジンジャー・クッキーにはどんな歴史があるの?

ジンジャー・クッキーの歴史は古く、人の文化史と深く関わっています。チェコにおけるジンジャー・クッキーとその職人、生産、販売に関する最古の記述は1335年に書かれたものです。小麦粉、および高品質の蜂蜜の他に、ジンジャー・クッキーに欠かせないのがスパイスです。スパイスはクッキーの味を調整するもので、職人は誰もが自分のスパイス・レシピを持っています。このレシピは厳重に管理され、自分の跡継ぎにのみ受け継がれてきました。中世には、何と90種類もの珍しいハーブ、スパイスがジンジャー・クッキーに使われていたことが、当時のレシピから明らかになっています。ジンジャー・クッキーのチェコ語の名称「ペルニーク」は、蜂蜜クッキーの味をコショウ(ラテン語で「ピペル」)で調整するようになった時代に発生したものとされています。

型押しジンジャー・クッキーは食べられるの?

弊社のジンジャー・クッキーは、品質の高い南ボヘミア産蜂蜜と、小麦粉、スパイスを使用して作られておりますので、安心してお召し上がりいただけます。かつて、ジンジャー・クッキーは、様々な目的に使用されていました。例えば家の飾りとしても使用されていましたし、また粥を甘くするためにおろし金でおろしたものを加えることもありました。更に添え物のお菓子としても出されていましたが、この際クッキーは固いため、熱い飲み物に浸けてから食されていました。しかしながら、今日では、手作りの型押しジンジャー・クッキーは、主として、人の変化に富んだ歴史を彷彿させる、様々な象徴を持つ芸術作品として、あるいは住まいに独特の香りを加えてくれる装飾品としてとらえられています。

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ンジャー・クッキーのモチーフは何を意味しているの?(ジンジャー・クッキーのモチーフとクッキー押し型「カドルビ」)

ジンジャー・クッキーの押し型は、作成された当時の社会生活、宗教生活を反映する正に芸術作品です。モチーフとしては、オーナメント、職人作業、美しく装飾された法衣、聖人の姿、為政者の肖像などがあり、恋愛をテーマとしたものもしばしばみられます。

ねんねこの赤ちゃん

ねんねこの赤ちゃん

中央ヨーロッパ全体で使用される、最も一般的なモチーフの一つ。19世紀には、ねんねこの赤ちゃんを象ったジンジャー・クッキーは、出産、結婚のお祝い品としてよく使われていました。またクリスマス、新年のシンボルとしての役割も果たしており、子供のおもちゃとしても使用されていました。

煙突掃除夫

煙突掃除夫

ジンジャー・クッキーの伝統的なモチーフの一つ。大部分が作業服に帽子をかぶり、梯子とブラシを手にしたものとなっています。煙突掃除夫は、家を火災から守る、大切な役割を果たしていました。それで現在に至るまで、「幸運を招く」と言われています。

雄鶏

雄鶏

古代から、雄鶏はエロスの象徴とされてきました。このシンボルは、ジンジャー・クッキーの押し型にも表れています。昔から人々は、このジンジャー・クッキーを渡すことで、その人

卵

世界各地で、卵は多産、命と復活の象徴とされています。卵はまた復活祭のシンボルでもあります。キリスト教においては、卵は復活したキリストが納められていた墓を表しており、.

ハート

>ハート

愛情の象徴。お祭りなどで売られているハート型のジンジャー・クッキーは、若い男女が互いの愛情を表現するために交換する贈り物とされてきました。また婚約、結婚の際にも贈呈品として利用されています。

熊とコントラバス

熊とコントラバス

熊は古代から力の象徴とされてきました。コントラバスと共に描くことにより、力と芸術の結合が表されているとも考えられますが、むしろ世俗的なサーカス文化の具現に過ぎないと言えましょう。

聖ミクラーシュ

聖ミクラーシュ

聖ミクラーシュは、聖人としては、最も頻繁にジンジャー・クッキーのモチーフとして登場する人物です。民間伝承においては、聖ミクラーシュは寛大で、困窮している者に手を差し伸べ、助ける力があるとされていますが、このことは聖ミクラーシュの生涯に関する様々な伝説が語るところとなっています。これらの伝説はまた、子供に幸せと豊かさを分け与える、寛大な子供の擁護者としての聖ミクラーシュの姿をも形成しています。

ユサール騎兵

ユサール騎兵

近年、しばしばジンジャー・クッキーのモチーフとして登場するようになったユサールは、農村の住民の目には、自由で、畑仕事をする必要のない、また軍の遠征を通して見識を広げてきた人物として映っていました。女の子には、ねんねこの赤ちゃん、あるいはハート型のクッキーが与えられたように、男の子には、お祭りの思い出として、あるいはクリスマス・プレゼントとして、ユサール騎兵が与えられていたのです。

鹿

鹿

鹿は、狩猟動物の中でも特に栄誉ある動物とされています。ジンジャー・クッキーの型としてもしばしば使われていますが、その横腹に矢が刺さっていることもあり、また犬に追われる場面のものも見られます。一方、鹿は、はるか昔から、長寿の動物とされてきました。この意味で、鹿のモチーフは健康と長寿の願いを象徴するものとも言えます。

王子/王女

王子/王女

このモチーフは、バロック時代に使われ始めたもので、美しい衣装を身にまとった紳士・淑女の像は、特に農村で人気がありました。これは、せめてジンジャー・クッキーの絵を通してでも、貴族になった気分を味わってみたいという人々の願いの表れかもしれません。一方子供達は、このモチーフに、童話の登場人物の姿を重ねていたものと思われます。

ユディト

ユディト

このモチーフは、旧約聖書に登場する勇敢な女性・ユディトが、司令官ホロフェルネスの首を持っている姿を表しています。ユディトは、この行為によりベトリアの町を守り、ユダヤ民族全体を救ったとされています。

チェコ伝統の型押しジンジャー・クッキー

チェコ伝統の型押しジンジャー・クッキー チェコ伝統の型押しジンジャー・クッキー チェコ伝統の型押しジンジャー・クッキー


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ジンジャー・クッキーの歴史は古く、人の文化史と深く関わっています。チェコにおけるジンジャー・クッキーとその職人、その生産、販売に関する最古の記述は1335年に書かれたものです。小麦粉、および高品質の蜂蜜の他に、ジンジャー・クッキーに欠かせないのがスパイスです。スパイスはクッキーの味を調整するもので、職人は誰もが自分のスパイス・レシピを持っています。このレシピは厳重に管理され、自分の跡継ぎにのみ受け渡されてきました。中世には、何と90種類もの珍しいハーブ、スパイスがジンジャー・クッキーに使われていたことが、当時のレシピから明らかになっています。ジンジャー・クッキーのチェコ語の名称「ペルニーク」は、蜂蜜クッキーの味をコショウ(ラテン語で「ピペル」)で調整するようになった時代に発生したものとされています。ジンジャー・クッキーの生地は、長くねかせておくのが常で、何ヶ月も、ときには何年も前に作られたものが保管されていました。ジンジャー・クッキーの押し型は、作成された当時の社会生活、宗教生活を反映する正に芸術作品です。モチーフとしては、オーナメント、職人作業、美しく装飾された法衣、聖人の姿、為政者の肖像などがあり、恋愛をテーマとしたものもしばしばみられます。弊社のチェコ伝統のジンジャー・クッキーは、直接当社事業所にて、16世紀のオリジナル・レシピに基づいて作られています。クッキーの押し型は、これに最も適した果実の木を彫って作ったもので、この押し型に手作業で生地を入れて焼きます。焼き時間と温度により、クッキーの色彩が異なってきます。現在、ジンジャー・クッキーをおろして粥を甘くするのに用いたり、熱い飲み物に入れてやわらかくした後、お菓子として食べたりといった習慣は既に残っていません。今日では、主として、人の変化に富んだ歴史を彷彿させる、様々な象徴を持つ芸術作品として、あるいは住まいに独特の香りを加えてくれる装飾品としてとらえられているのです。

「チェスキー・クルムロフ・オリジナル」商標の製品は、昔ながらのレシピ、伝統的工法により作られた、この地方の名産品です。手作業でなされるその生産過程においては、チェスキー・クルムロフ周辺の生産者から仕入れた、一流の材料、製品のみが使用されています。

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Gabriela Miglová & Martin Lobík
E-mail: malobo@seznam.cz
電話: +420 777 607 576, +420 777 637 374
アドレス: Latrán 54, Český Krumlov, チェコ共和国